Marlin Quartz 34mm

1950年代の防塵・防水・耐衝撃性を備えた機械式時代の自社アーカイブを復刻して、2017年に再登場した「Marlin（マーリン）」シリーズ。

オリジナルと同じ小径34㎜ケースにクォーツを纏い、ただのレトロ回帰にとどまらない現代のライフスタイルに合うドレスウォッチ『Marlin Quartz 34mm』が登場します。

誕生と革新～1950年代に生まれた“耐久の象徴”

1950年代半ば、社名がTIMEXに変わる前の「U.S. TIME」時代にTIMEXネームで登場した「マーリン」。当時はまだクォーツ時計が存在せず、すべてが機械式の時代。防水時計や堅牢性の高い時計は高価で一般向けではなかった時代背景のなかで、TIMEXは合金の“アーマロイ”を用いた耐久性の高いムーブメント「V-CONIC」を開発。「マーリン」シリーズは、防水性・耐衝撃性を備えながらも手の届きやすい価格で発売されました。この実用性と信頼性が大ヒットの要因となり、戦後の経済成長期と重なって全米25万店舗で取り扱われるまでに拡大。「手に届く価格で高品質なドレスウォッチ」という新しい価値観を生み出した「マーリン」は、まさにアメリカ時計文化の象徴となりました。

そして2025年、34mm径のクォーツモデルとして文字盤デザインをアップデートしたマーリンが再登場。ケースは趣のあるアクリルのドーム風防をはじめ当時のサイズとシルエットを忠実に再現し、クロコの型押しレザーストラップを採用するなど、クラシックな美しさをそのままに現代の日常に寄り添うデザインに仕上がっています。

控えめでありながら、手元を確かに彩る存在

現代では小ぶりとされる34㎜径ですが、この控えめだからこそクラシックな品格を表現することができると世界的に注目されているサイズ感。袖口にもすんなり収まるプロポーションに加え、全面ポリッシュ仕上げのステンレススティールと細めのベゼルにより、サイズ感以上の存在感を発揮。カッチリしたビジネススタイルはもちろん、落ち着きのあるキレイめカジュアルな装いにもマッチします。

Point1 品が良く見やすい文字盤

時計の顔である文字盤は縁が曲面状になったボンベダイアルと呼ばれる手間をかけた仕様。

外周にレイルウェイミニッツマーカーを設け、エンボスにこだわった立体的なインデックスは、ローマ数字とバーを組み合わせ、視認性と高級感を両立。

Point2 エレガントさが際立つポリッシュ仕上げ

ケースは光沢のある輝きを放つポリッシュ加工を施し、スタイリッシュかつエレガント。

細いラグの側面にはヴィンテージ時計に多く見られる「ラグホール」と呼ばれる穴をあえて設け、ケース同様の磨きをかけることで一体感のある仕上がりに。時計回りに自然と指がかかるよう設計されたリューズは、緻密な傾斜とエッジの効いたギザを施すことで、優れた操作性と繊細な質感を実現しています。細部への設計思想が息づくディテールです。